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父の一大決心

専門学校を卒業して２年程たったばかりのまだまだ若造の私ではありましたが家で何度この言葉をつぶやいていたでしょうか。

その言葉を聞いてか聞かずか、父が会社を起こしました。私は正直、驚きを隠せませんでした。父は住宅メーカーの代理店に勤めるサラリーマンで当時54歳。あと６年も勤めれば退職金をもらってゆうゆうと独立できたのに･･･。

私としては「なぜ？今？」「一度もそんな話聞いたことなかったのに」という疑問で頭がいっぱいでした。それでも財産を捨てる覚悟で独立した父に男らしさを感じたのは嘘ではありませんでした。

父は創業当時、多くは語りませんでしたが、その理由は今、自分が経営者になってみてわかったような気がします。

このままで終われない、と立ち上がった。

馬鹿にされ、ののしられ、なぜ、父の会社でここまでも馬鹿にされないといけないのか。
考えぬいた末、この悔しさをバネここから私は死に物狂いに勉強を始めたのでした。

はじめにインテリアコーディネーターの資格を取得、そこからもまだまだ勉強は辞めず、次に建築士の資格、そして、次から次へと勉強をし、数多くの資格を取得しました。

周りとぶつかり合いながらも、お互いの意見を交換し合うこともできるようになって来た頃でした。

・・・父がなくなり、私がこの会社を継ぐこととなりました。それが20年前のことになります。

父が会社を起こしてから、私も協力して父の前職の会社の過去の
お客様に挨拶で回っていたのですが、
「○○住宅さんは、何にも対応してくれなかった」
「○○住宅さんの関係なら、もう用事ないから。」

このように冷たくあしらわれることが多く、その住宅メーカー代理店の会社の仕事が
どのような仕事だったのかは、お客様の反応をみて痛いほどわかりました。
きっとそこに、父の想いがあったのだと思います。

アフターフォローをしっかりできる会社を創りたい。本当のお付き合いの出来る人間関係を築きたい。
この会社でできないのなら、私がそういう会社を創る！
きっと優しい父は、お客様の為にもっともっと色々なことをしたかったに違いありません。
それが例え、建築業界の常識に反していても。

今、私が思うことは父と同じ

父は「戸車１個から、新築まで」とコピーを掲げ、どんな小さなことでも飛んで行って対応をしていました。

「そんな小さな仕事をうけてしまうと会社として利益など生まれないぞ、」という人がほとんどかもしれません。
普通の建築会社やリフォーム会社はそう思うでしょう。
でも、私たち共栄住建はいい意味でこうやってリフォーム業界の常識を破り続けたいのです。

お客様が頼みづらい小さな仕事こそ、私は喜んで対応していきたいと思っているのです。今後も名古屋の地で。
私の独立願望はいつしか、父の会社を、そして父の想いを守り続けること、そして地域の方の住まいを守り続けていくことに変わっていました。

■昭和３６年６月１４日名古屋市熱田区に生まれ
■家族はやさしい？奥さん１人、娘、息子の４人家族です。
（最近、子供がやんちゃ気味ですが、
自分の10代を振り返ると・・・恥ずかしながら・・・怒れません、笑）

■趣味はテニス・スキー・読書・パソコン
（最近は仕事が忙しくなかなか時間がありません）
■血液型はＢ型ですが、誠実をモットーとしています(笑)

■資格
２級建築士・インテリアコーディネーター・ホームヘルパー２級・
福祉住環境コーディネーター２級・宅地建物取引主任者